
いやいや、緊張するって。何度場数を踏もうが人前で何かをするときは常に緊張からは逃れられません。そのコトが大事なことであればあるほど。
人前での演奏だとか、プレゼンで大勢の前で話すときとか、好きな女の子を口説くときなんかは必ず緊張しますね?
もし緊張しないという人がいたら、それはその人がそのコトを大事にだったり重要な事と考えていないから。
人は自分にとって重要なことをするときには緊張するようにできてるらしい。
太古の時代からDNAに刻まれている防衛本能でもあるし、適度な緊張感によってパフォーマンスを発揮するためのものだったり。
適度な緊張感。これを通り越しちゃうといわゆる『アガった』状態になっちゃう。女の子の目も見れなくなっちゃうわけだ。
アガっちゃったらもう最悪。頭の中は真っ白、手足は震えるし、声はうわずるし…
初めて人前で(親兄弟、友だちではないまったくの他人の前で)マジックをしたときにこの状態に陥りました。何をやったのか、何をしゃべったのかすら覚えてません。パフォーマンスとしてはボロカスだったはず…
この状態にならないためにはどうしたらいいかが本題。
逆にアガってるってどういう状態かというと、緊張を受け入れられずそのことばかりを考えている状態。
手が震えたらどうしよう、声が震えたらどうしよう、目が泳いじゃったらどうしよう・・・
完全に意識は自分の内側に向いてます。自分のこと、自分の状態のことしか考えていないともいえる。
では、アガらない具体的な方法。
まず、緊張していることを否定しない。受け入れる。
自分は今から大事なことをやる。だから緊張している。この緊張感によってパフォーマンスは最大限にアップするはずだ。
緊張そのものより、これからやる『コト』に意識を向けるのが大事です。
続いて、内側に向いた意識を外側に向けます。
これは意外と簡単。
『コト』を始める前に対象者(マジックを見てくれる人、プレゼンを聞いてくれる人、演奏を聴いてくれる人、口説き文句を聞いてくれる女の子など)の姿形、服装なんかを詳細に観察します。
ああこれ、あそこのブランドの服だな、とか、あの人ちょっとネクタイ曲がってるな、とか、耳たぶのところにホクロがあるんだ、とか、あの人おもしろい爪の形してるな、とか、目の下のクマがすごいけど寝不足なのかな、とかとか。
あんまりジロジロ見てると相手に気付かれて失礼になっちゃうからさりげなく。でも、できるだけ詳細に観察します。
これやってると緊張しまくってるのがバカバカしくなるのか、次第にリラックスしてきます。これ本当。
意識が外に向いたところで『コト』に意識を戻してやれば大抵上手くいきますよ。
自分も人前でマジックするときは今でもやっぱり緊張します。
でもこの方法で適度な緊張感を残したまま、アガることはまずなくなりました。
頭のかたすみに置いて、何か大事な『コト』の前には試してみてくださいな。
まあでもこれ、『コト』の準備や練習がちゃんとできてることが前提になるんだけども。そればっかりはしっかり時間を取って頑張るしかないです。